「デートで300ドル(約5万円)払ったのに、相手が自分と関係を持ってくれなかった」。表参道で在日アメリカ人男性に聞いた、初デートの費用とデート代の価値観をめぐるリアルな声をもとに、日本の支払い事情をひもときます。
Yoitokiの街頭インタビュー。日本に留学中のアメリカ人男性2人に、初デートの費用、割り勘、デート代に対する日本とアメリカの価値観の違いを聞きました。
「5万円も払ったのだから、男性は何かを期待して当然なのか?」「デート代と相手への期待はセットで考えるものなのか?」——この率直な回答が、デート代の「普通」について考えるきっかけになりました。
これを見て誰が喜ぶのか。
4金使ったら気を使えよね。
※ さまざまな受け止めを含め、Instagram のコメント欄から原文のまま掲載しています。
このインタビューで際立ったのは、「払った金額」と「相手への期待」は別物だという点です。男性は 300 ドル使った分の期待を持ったものの、デート代はあくまで「二人の金銭感覚・価値観のリトマス紙」に過ぎません。また、日本とアメリカで PDA(人前での愛情表現)の感覚が異なるように、デート代の「普通」自体が文化によってまちまちであることも、大きな気づきでした。
取材者好きなタイプは?
男性背高くて、白人で、細い子。スタイルはそんなに派手じゃない感じがいいけど、小さすぎるのもナシ。アメリカ人じゃなくてもいいけど、やっぱり背高くて白人がいいな。あ、俺の場合は自分より背が低い子がタイプかな。白人の子が好みっていうのが、だいたいそんくらいだね。
取材者アジア系の子はどう?
男性アジア系も綺麗だよね。タイプじゃないけど、めっちゃ綺麗だと思う。
取材者女の子の中で、一番の red flag(要注意サイン)って何?
男性プライベートな時間がない感じ。べったりしすぎるのがダメなんだよね。ずっと一緒にいたがって、友達と過ごす時間も作らせてくれないのが。たぶん、男の best friend(親友)がいたら……それいいね。優しい人もいるけど、中にはただやりたいだけの人もいるから。
取材者もしその男友達がゲイだったら?
男性いやいやいや。ゲイでもダメダメダメ。
取材者日本のデート文化について、知ってることある?
男性日本は PDA(人前での愛情表現)があんまりないよね。あんまり愛情表現しない感じ。アメリカだと、みんなが道の真ん中とかでキスしてたりするけど、こっちはもっと落ち着いてる感じだよね。
取材者どっちが好み?
男性俺は愛情表現するタイプではあるけど、人前ではあんまりって感じ。だからこっちのやり方は好きかな。でもアメリカの方が好きっていうか……ああいう愛情表現を見るのが好きなんだよね。手繋いだりキスしてるのを見るの、幸せな気持ちになるし。
取材者今までで最悪だったデートって?
男性最悪なデートね。うわ、えっと……一回、一日で300ドル使ったことがあって。ボウリングして、いいレストラン行って、ゴーカートとか色々やったんだけど、夜の終わりに「もう関わりたくない」って言われて、「これは無理だ」って。もう全部お金使ったのに。うん、全部払った。いい感じになると思ってたのに、払った後で結局何もなし、boom。
男性あと俺の場合は、旅行から帰ってきて、彼女が来て……その夜に別れたんだ。それで俺「あー」って。まあ、それが一番最悪なデートだったね。
取材者別れた理由は?
男性浮気された。
取材者関係が終わったって感じる瞬間って、どんな感じ?
男性一緒にいるとイライラしてくる感じ。それが出てくると、もう終わりに近いかな。
取材者過去の恋愛で、一番自分を変えた経験ってある?
男性新しい関係では絶対しないって思ったのは、相手がすごく controlling(束縛)してくること。何もできなくさせられたり、生活まで支配されて、相手の思い通りにされる感じ。ほんと最悪、最悪だよね。あと、わざと嫉妬させようとしてくるのも。それ俺にもあったけど、全然うまくいかなかった。ずっと嫉妬させようとしてくるだけで、俺そもそも嫉妬しないタイプだから。だからそれって、意味もなく toxic なだけなんだよね。
取材者マッチングアプリ使ったことある?
男性うん、俺は使ったことある。まあまあいい感じで、たまにたくさん match(マッチ)するんだけど、その後連絡来ないこともある(笑)。
取材者もし真剣な出会いを求めるマッチングアプリがあったら、使ってみたい?
男性うん、いいアイデアだと思う。真剣な感じならね。女の子との出会いって、どこでもあると思うし。よく「クラブで彼女探すな」って言われるけど、本当に人によるかな。みんながみんな、そういう目的で行ってるわけじゃないし。
デート代の話になると、コメント欄にはいろいろな声が集まります。ここでは、その中から代表的な2つを選んで、Yoitoki編集部が少し読み解いてみます。どちらも短い一言ですが、デート代の「普通」を考えるうえで、けっこう大事なことを言っています(掲載はあくまで「多様な受け止めの一つ」であり、取材者やサイトの公式見解を代表するものではありません)。
これを見て誰が喜ぶのか。
「これを見て誰が喜ぶのか。」——短いですが、けっこう痛いところを突いています。動画は、男性の「300ドル払ったのに」という不満を軸に進みます。それは本人にとっては正直な気持ちです。ただ、同じデートの場にいた相手の女性が、そのお金と時間をどう受け取っていたかは、この動画には出てきません。
デート代の話は、「誰の視点で語られるか」でまったく違って見えます。払った側の物語だけが前に出ると、受け取った側の気持ちは、どうしても背景に下がってしまう。このコメントは、そこに静かに手を挙げています。怒っているわけでも、断罪しているわけでもありません。「この話、誰に向けて話してる?」と、ただ問いを返している。
そして、この問いは正しい。デート代の「普通」を考えるなら、払った側と受け取った側、両方の声がそろって初めて、話が見えてきます。
男性の不満も、女性の違和感も、どちらかが正しくてどちらかが間違い、という話ではありません。大事なのは、両方の声があるということ。片方だけを聞いていると、自分の「普通」が相手の「普通」とずれていることに気づけません。「自分たちの『普通』はどこにある?」——それを二人で確かめるための、最初の一歩になります。
金使ったら気を使えよね。
「金使ったら気を使えよね。」——一見すると、お金の話に見えます。でもよく読むと、主語は「いくら払ったか」ではなく、「相手をどう思いやったか」です。「金使ったら」のあとに続くのは「気を使え」。つまり、お金を積むことと、相手を大切にすることは別だよ、という指摘です。
取材の男性が覚えているのは「一日で300ドル」という金額でした。でも、その日に相手がどう感じていたかは、本人の語りには出てきません。300ドルという数字は、受け取る側にとっては、うれしさよりも負担や気まずさになることもあります。このコメントは、視点を「払った側」から「受け取った側」へ、静かに移している。
しかも、そう言われてみれば当たり前のことです。高いレストランを選ぶことより、相手が無理なく楽しめているかどうか。お金の使い方に気遣いが入っているかどうか。デート代で本当に問われるのは、たぶんそちらです。
金額を上げる前に、相手の心地よさを想像する。それだけで、デート代の悩みはかなり減ります。迷ったときは、事前に「今日はどのくらいの予算で行こうか」と一言確認しておくのが、いちばん確実で、いちばん気遣いのある選び方です。
※ ここに載せたコメントは、あくまで視聴者の方々がそれぞれの受け止めを語った「多様な声」の一つです。Yoitoki編集部の公式見解を代表するものではなく、取材者の方とも立場が異なる場合があります。さまざまな受け止めを含め、Instagram のコメント欄から原文のまま掲載しています。
以上は Yoitoki編集部としての独立した見解です。あくまで一つの考え方であり、すべてのカップルに当てはまる正解ではありません。
冒頭の5つの問いについて、編集部がポイントをまとめました。それぞれタップで開閉できます。
デート代を多く払ったからといって、相手に何かを返してもらえるわけではありません。食事代を払うことと、相手がその後どうするかは別の話です。
大切なのは、「誰が払うか」だけではなく、二人がどのくらいの金額を心地よいと感じるのかを事前にすり合わせておくこと。デート代の価値観は、恋愛における金銭感覚の一部でもあります。
「初デートは男性がおごるもの」という考え方は今でもあります。一方で、最初から割り勘にしたい女性や、「自分の分は自分で払いたい」と考える女性も少なくありません。
つまり、「男性が全額払うのが日本の普通」と一括りにはできません。大切なのは、相手も同じ感覚なのかどうかです。
これは必ずしもそうとは言えません。割り勘にする理由は、「相手に興味がない」だけではなく、「対等な関係でいたい」「相手に気を使わせたくない」「自分の分は自分で払いたい」など、さまざまな理由があります。
支払い方だけで相手の気持ちを判断せず、会話が続いたか、次のデートにつながったかなど、全体を見ることが大切です。
デート代の平均は調査対象や年齢によって変わります。ゼクシィ調査では、1回のデートで一人が支払う全体平均は4,473円でした。
男性6,411円、女性2,420円と男性の方が多く支払う傾向はありますが、年収が高い方が必ず払うべきという意味ではありません。二人の予算感に合うことが大切です。
失礼だと感じる人もいますが、相手にとっては親切な場合もあります。特に国際恋愛では金額感覚が違うため、事前に確認することも一つの気遣いです。
「今日はこのくらいの予算のお店を考えてるけど大丈夫?」と聞いておけば、当日の「思ったより高かった」というトラブルを避けられます。
国際恋愛になると、デート代に対する考え方の違いがさらに分かりやすくなることがあります。「男性が払う」「割り勘が普通」「収入が高い方が多く払う」「その日の状況に応じて決める」——どれが正解というわけではありません。
日本人同士でも価値観は違いますし、外国人同士でも人によって違います。特に恋愛が長くなれば、デート代だけでなく、旅行、家賃、生活費、結婚後のお金の管理など、より大きなお金の問題にもつながっていきます。だからこそ、デート代は単なる「支払い方法」ではなく、二人の金銭感覚や価値観を知るきっかけにもなります。
東京には、低予算で楽しめるデートから、特別な日に利用したい高級レストランまで、さまざまな選択肢があります。大切なのは「高いデート=良いデート」ではなく、二人の予算感や距離感に合った場所を選ぶことです。
デートスポット選びだけでなく、そもそもの出会い方や東京の婚活事情をまとめたガイドも参考にどうぞ。恵比寿・丸の内・表参道などエリア別のデートスポットと予算、初デートの会話・進め方を詳しく解説しています。
異なる環境で育った人たちの恋愛観を、実際のインタビューから紹介しています。