
「婚活モンスター」とは、婚活の場で相手を条件で採点し、自分だけは「選ぶ側」だと思い込んでいる人の俗称です。婚活の現場には、ときどき「え、この人、本気で結婚する気ある……?」と首をかしげたくなる相手が現れます。
条件を並べてはこちらを値踏みし、自分の話だけをして、上から目線で接してくる——ネットでそう呼ばれる人たちは、どこの街にも一定数います。
この記事では、婚活モンスターの定義から、実際に話題になった事例5選、見分け方、遭遇したときの対処法までをまとめました。読み終わるころには、もし目の前にモンスターが現れても「あ、記事で見たやつだ」と少し笑えるはずです😌
そんな婚活モンスターの実例を、X(旧Twitter)・5ちゃんねる・ガールズちゃんねる・ABEMAなど、日本で実際に話題になった投稿から5つ集めました。
目次
婚活モンスターとは?SNSで広まった俗称
婚活モンスターは、辞書に載っている言葉ではなく、SNSや掲示板から生まれた俗称です。婚活の場で「人として大丈夫かな」と感じる相手を、ネットの人たちがそう呼び始めました。
使われ方はゆるやかで、「非常識な人」「空気が読めない人」「条件だけで人を見る人」くらいの幅があります。価値観の押し付けが強い人も、この言葉で括られます。
実際に投稿を並べると、婚活モンスターに共通する性質は4つに絞られます。
- 相手を一人の人間ではなく、年収・年齢・容姿といった条件の集合として見る
- 自分が「選ぶ側」だと思い込み、上から採点する
- 他人の時間や気持ちに対する配慮より、自分の条件が優先する
- 本人に悪気がないぶん、自覚もない
婚活モンスターという言葉が定着した背景には、同じ体験をする人の多さがあります。Yahoo!知恵袋には「婚活しててどんなモンスターに出会いましたか?」という質問が立てられ、街コンやマッチングアプリで出会った珍客の話が寄せられています。
投稿を読むと、婚活モンスターには一定の傾向があり、出会いの場を問わないことに気づかされます。
婚活モンスターの正体は、悪人ではなく「傷つくのが怖い人」です。結婚相談所が書いた観察記事にも、婚活モンスター女性は必要以上にプライドが高く、自分の要求を絶対に下げないと指摘されています。
先に相手を見下しておけば、たとえ振られても「こちらから願い下げだ」と思える。上から目線は、傷つきたくない心の鎧だったんですね。
読者 | 「傷ついてる人」なら仕方ない、と思うけど、相手に失礼なのは事実ですよね。 その指摘は正しいです。婚活モンスターの行動が許されるわけではありません。 ただ「悪意がある人」と思うと、ちょっとした失言も深く受け止めてしまい、こちらまで消耗します。 性質を知っておくのは、許すためではなく、距離の取り方を決めるためです。 | 編集者 |
審査する側に立った瞬間、相手も同じ目でこちらを審査しています。「上から見る人は、上から見られる」。この言葉がネットで広まったのは、採点し合う構造そのものを、多くの人が経験として知っていたからです。
婚活モンスターの特徴と見分け方
婚活モンスターの特徴は、現れる場面ごとに4つの型に分けられます。男女や年齢の傾向はあっても、多くはこの4つの型に落ち着きます。出会ってしまったときに備えて、まずはこの型を覚えておきましょう。
| タイプ | あらわれる場面 | 見分け方のサイン |
|---|---|---|
| 条件モンスター | お見合い・マッチングアプリ | 自己紹介より先に、年収や貯金額を繰り返し聞いてくる |
| 高望みモンスター | 婚活パーティー・相談所 | 自分の条件は伏せたまま、相手の条件だけを細かく指定する |
| 冷笑系 | 初対面の会話 | 相づちが「へえ」「まあ、悪くないですね」ばかりで、上から目線 |
| 正論モンスター | LINE・デート中 | 言っていることは正しいが、相手の気持ちには一度も触れない |
「正論モンスター」は、言っていることは正しいのに、相手の気持ちには一度も触れない型です。Yahoo!知恵袋には、45歳の婚活男性が「正論なんだから間違ったことは何一つ言ってないのに、婚活がうまくいきません」と投稿していました。
本人はこの言葉を自称していましたが、正しさは、それだけでは人を安心させません。配慮のない正論は、価値観の違う相手への攻撃です。
このあと紹介する5つの事例にも、この4つの型のいずれかに近い動きが見られます。読みながら「これはどの型だろう」と考えてみると、見分け方の感覚が身につきます。
どの型にも共通する根っこは、相手を対等な人間として見るか、条件の束として見るかという一点です。この違いは、最初の30分で態度に出ます。
気になる相手がいたら、「自分の話をどれだけ聞いてくれるか」を静かに観察してみてください。条件の話ばかりで会話が進まないなら、その時点でもう答えは出ています。交際に進む前に見抜ける、ということです。
実際に話題になった婚活モンスター事例5選
日本中のSNSと掲示板から、反響の大きかった婚活モンスターの事例を5つ選びました。熱量の大きさを基準にしつつ、男性側・女性側のどちらかに偏らないようにしています。各事例の末尾に投稿元を書きました。
婚活モンスターの事例がこれほど集まる背景には、婚活そのものの長期化・大規模化があります。日本人の「50歳まで一度も結婚したことがない人」の割合は、この30年で急激に上がりました。

2020年の時点で、50歳まで一度も結婚したことがない人は男性28.25%、女性17.81%に達しています。1990年には男女とも5%前後でした。
婚活の期間が長くなるほどに出会う人の数も増え、それだけ摩擦の場面も生まれます。紹介する5つの事例は、その摩擦がそのまま言葉になって、ネットに流れ出たものだと言えます。
編集者 | 編集者の分析 50歳時未婚率は1990年から2020年にかけて、男性が5.57%から28.25%(約5.1倍)、女性が4.33%から17.81%(約4.1倍)に上がりました。男女差は1.24ポイントから10.44ポイントに開いており、婚前化のスピードが男性側で大きいことがわかります。 婚活の場には「選ぶ側」のつもりの人と「選ばれたい人」が同じ数だけ増えています。今回の5事例は、その2種類の人が同じテーブルで出会ったときに起きる摩擦だと言えるでしょう。 |
①Xで3万いいね「結婚歴がない男性は冷笑系」— 評価する側に回る婚活おじさん
Xで3万を超える「いいね」を集めたこの一言が、婚活おじさんの本質を突いています。
「一瞬だけ婚活してた時に思ったのは、結婚歴がない男性は圧倒的に冷笑系なのよね、本人自覚ないだろうけど」——引用リポストには「たいしたことないのにプライドは超高くて、自分は賢いって勘違いして、周りの人を小馬鹿にしている」「自分で相手を軽んじているのに、相手からは無条件に愛されたい」といった共感が並びます。
婚活の現場で、このタイプ——いわゆる婚活おじさんが取るのは、「評価する側」のスタンスです。会話の端々に「まあ、悪くないですね」といった上から目線が混ざり、自分の話は饒舌なのに、相手の話には相づちだけ。
落とされる前に自分が採点者になっておけば、選ばれなかった痛みを感じずに済む——そういう自己防衛が、そのまま態度に出てしまっているんですね。

審査しているつもりでも、視線は相手からも返ってきます。冷笑を武器にしているうちに、相手の本音を引き出せなくなってしまうのが、この型のいちばんの損なところです。交際に発展する前に、相手の側で線が引かれています。
②「消費税は僕が払います」42歳・実家住み男性、5chでスレが17本まで伸びた割り勘デート
5ちゃんねるのニュース板でスレッドが17本まで分割されるほど伸びた、42歳男性とのデートです。発端はメディアが報じた婚活ルポで、37歳女性の証言がネットで大きな話題になりました。
相手は佐藤さん(42歳、仮名)——お見合いを始めたきっかけからして独特です。「40歳になったのだから、そろそろ真剣に結婚を考えなさい」と言ったお母さんが、結婚相談所の申込用紙をリビングに持ってきて、一緒に提出しに行った。つまり実家暮らしのまま、母親主導で婚活がスタートしています。
「女性と縁を作ろうと犬を飼い始めた」という話にも、婚活おじさんらしい想像力の不足が表れています。その犬がもう10歳の老犬だったというのです。
「犬を飼えば女性と縁ができるかも」と思ってから10年、出会いがなかったことになります。本人は笑いを取ったつもりだったようですが、相手の女性は「私は笑えませんでした」と振り返っています。
3回目のデートで届いたLINEが、相手の温度を一気に下げました。女性が「今週末は用事があるので、次の週でどうですか」と伝えると、こんなLINEが届きました。「今週末は、お見合いが入っているのですか? もしくは本命とのデートですか? 会うのが次の週になったというのは、僕はキープでしょうか」——ほかに会っている人はいないのに、いきなり“キープ扱い”を疑われる。
さらにデートはきっちり割り勘で、1,000円のランチでは「あの、お支払いは?」と聞くと、「1000円で大丈夫です。あとは、僕が払いますんで」——つまり消費税だけは払う、と。さすがに「42歳の男性としては頼りない」と感じたそうです。

婚活おじさんの厄介さは、悪意がないことです。本人に不誠実な意図はなく、誠実に振る舞っているつもりで、その誠実さが空回りして相手を疲れさせる。決して珍しいタイプではありません。
③年収2000万・資産4億の52歳「資産目当ての女性ばかり」— ガールズちゃんねるで話題
女性向け最大手の匿名掲示板「ガールズちゃんねる」でトピックが立った、年収2000万・資産4億の52歳男性の話です。
自営業のみちおさん(52歳)は、条件では困らない立場にありながら、2年たっても成婚に至りません。年収は約2000万円、資産は4億円を自力で築き上げました。30代の頃に外資系企業勤務の女性と婚約したものの、彼女が海外赴任を選んで解消。
以後、理想の相手と比べてしまうようになり、気づけば50代に。婚活では「42歳までの女性」「子どもを授かること」を第一条件に据げ、年収と資産のおかげでお見合い自体は成立します。
ところが、専業主婦志望、年2回の海外旅行、美容やエステへの出費——そうした要求を聞くうちに、「自分の人間性ではなく、資産や収入に魅力を感じて近づいてきているのでは」と疑うようになりました。同世代の女性を勧められても「子どもを授かる結婚がしたい」と譲らず、2年たっても相手は見つからないままだといいます。
掲示板の反応は手厳しいものでした。「長所が資産なのに、資産を魅力に感じる女性が嫌だなんて不思議な人たち」。たしかに、自分の売りが資産だと分かっていて、資産を武器にお見合いをしておいて、資産目当てだと落胆する——この矛盾に、婚活おじさんの行き詰まりが凝縮されています。

この型は男性だけではありません。同じロジックは、条件を「武器」にしておいて条件目当てを嫌う婚活モンスター女性にも、そのまま当てはまります。
④年収300万で「相手は年収1000万」— 11年で300人と会った35歳
ABEMAの番組とXで同時にバズった、35歳女性の婚活記録です。
会社員の明日香さん(35歳・仮名)は、11年間で300人以上と会っても成婚に至りませんでした。年収は約300万円。プロフィールに書く条件が11年間動かなかったからです。理想の条件は「イケメン」で「年収1000万円以上」の男性以外は、そもそも眼中に入れていなかったといいます。
さすがに年齢を重ね、年収の条件を1000万円から800万円へと引き下げました——ただし、本人の受け止めは「妥協しすぎたかもしれない。私、よく我慢している」。なぜ800万円にこだわるのかと聞かれると、答えは明快でした。「働きたくないから」。
結婚したら専業主婦になり、年収が届かなければ「まともな化粧品も買えない」ので困る、と。希望する相手は自分より2〜3歳年下。「ずっと若いうちから見ていれば、おじさんになっても慣れる」からだそうです。さすがに婚活アドバイザーからは「あなたは、自分はどうなの?」とツッコミが入っていました。

この手の「条件は高いのに、本人は心から“譲歩した”と思っている」タイプは、ネット上で婚活ババアと揶揄されることがあります。厄介なのは、性格が悪いわけではないこと。
むしろ誠実で、努力もしている。だからこそ、自分の市場価値と希望条件のズレに気づきにくいんですね。本人にとっては大きな妥協のつもりでも、外から見るとまだ途中です。
⑤「さすがに妥協しました」33歳の条件が5chで総ツッコミ
5ちゃんねるの「なんでも実況J(なんJ)」で伸びた、33歳婚活女性の条件リストです。「最近の婚活女子がヤバすぎる」というスレに、こんな条件が貼られました。
- 年収400万円以上
- 身長170cm以上
- 大卒以上
- 清潔感がある
- 35歳以下
条件そのものは法外ではありませんが、「さすがに妥協しました」という自己申告とのズレが、スレの総ツッコミを招きました。添えられた一言が、「このレベルの男でいいから結婚したい」=さすがに妥協しました、というものでした。
年収400万円、身長170cm、大卒——お見合いの場では「標準的」に入るラインです。ところが、これを「妥協した」という文脈で出してきたことで、「これ絶対妥協じゃねーだろ」「高望み定期」という反応が返ってきました。
ここで効いているのは、条件の高さそのものではなく、「どこまで下げたか」という自己申告と、実際のラインのズレです。本人のなかでは思い切り譲ったつもりが、外から見るとまだスタート地点に見える。婚活ババアという言葉が指しているのは、年齢そのものではなく、この“自覚のズレ”なのだと思います。

婚活モンスターに限らず、婚活は条件を出すこと自体が悪いわけではありません。問題は、出した条件を「譲歩の成果」だと思い込むと、そこから先の会話がすべて条件の答え合わせになってしまうことです。
5つの事例に共通していたのは、登場した人たちが全員、自分もまた「選ばれる側」であることを忘れていた、という点です。
婚活モンスターに遭遇したときの対処法
婚活モンスターは、事前に完全に避けることができません。大事なのは、出会ってしまったあとに、自分の時間と心をどう守るかです。時間の無駄にしないためにも、プロフィール交換の段階から使える基本の5つを整理しました。
- 反応のペースを少しだけ落とす。相手の極端なペースに巻き込まれると、こちらも消耗します。すぐ返す義務はありません。
- 個人間で解決しようとしない。結婚相談所の仲人やカウンセラー、アプリの運営窓口、パーティーの主催者——第三者が間に入る仕組みを使いましょう。交際をお見送りにする判断も、ひとりで抱え込む必要はありません。
- 「期待しない」で静かに区切る。怒ったり論破したりしても、そこで消耗するだけです。時間の無駄ですから、お断りやフェードアウトも立派な自己防衛です。
- 遠慮はいらないが、攻撃もしない。配慮のない相手に合わせて、自分まで配慮のない人間になる必要はありません。価値観の違いは、戦うものではなく避けるものです。
- 自分がモンスターになっていないか、一度立ち止まる。婚活が長引くと、誰でも「相手を減点する目」が育ちます。最後に効くのは、条件ではなく会話です。
婚活は「選ぶ場」ではなく「選び合う場」です。上から見下ろしても、下からうかがっても、いい縁は生まれません。対等に話せる相手を探す——それだけで、婚活モンスターに出会う確率も、こちらが婚活モンスターになる確率も、ぐっと下がります。
まとめ:婚活モンスターを「見分ける」より大事なこと
5つの事例に共通していたのは、自分だけは「選ぶ側」に立ち、相手を採点していたという点です。そして採点する側に立った瞬間、相手からも同じ目で見られていました。
婚活モンスターは悪人ではなく、「断られるのが怖くて、先に審査官の椅子に座ってしまった人」です。不誠実ではなく、単に傷つくのが怖かっただけ。だから遭遇した側が論破する必要はありません。静かにお断りして距離を取れば十分で、椅子を奪い合う必要もないんですね😌
「自分も少し当てはまるかも」と感じたなら、それは悪い知らせではありません。相手を条件で採点してしまうのは、性格そのものではなく思考のクセで、クセは自覚さえできれば変えられます。
婚活は、条件の答え合わせをする場ではなく、対等に話せる相手を探す場です。とはいえ、何から始めればいいのか迷うもの。
ヨイトキの婚活ガイドでは、アプリ・イベント・地域別といった手段の選び方から、プロフィールの作り方、婚活成功の戦略までテーマ別にまとめています。会員を探すだけなら登録不要で使えますので、まずは自分の状況にいちばん近いページから覗いてみてください。
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