本レポートは、当サイトが提供する相性カテゴリ全9種類の診断ツールが定義する合計36の結果タイプについて、それぞれの特徴・心理学的背景・コミュニケーションのヒントを恋愛心理学の知見に基づいて包括的に解説するものです。各診断は恋愛心理学・社会心理学の査読済み学術論文を理論的基盤として設計されており、本レポートではそれらを横断的に整理し、二人の関係を立体的に把握するための自己理解と関係づくりの見直しを支援します。

本レポートは独自の集計データに基づくものではなく、当サイトの診断設計とその理論的根拠を整理した解説記事です。各診断の監修体制・分析方法論の詳細については調査方法についてを、各診断の参考文献一覧は引用文献一覧を併せてご参照ください。

1性格相性診断

二人の性格特性の強み・弱み・補い合えるポイントから、相性の「土台」を診断 | 診断ページ →

🌱 調整が必要なタイプ

相性度:要調整

性格の違いが摩擦を生みやすく、お互いの考え方や行動パターンが噛み合わないことが多い段階です。ただし正反対だからこそ補い合える可能性もあり、関係を育てるための糸口は必ずあります。

ヒント:違いを「問題」ではなく「個性」と捉え直し、お互いの強みを知るために話し合いの時間を作ってみましょう。

🌸 程よいバランスタイプ

相性度:まずまず

性格に違いはあるものの、お互いを受け入れる土台ができている段階です。考え方が違う部分があっても、それを否定せず尊重できる関係性があります。

ヒント:「相手のここは違う」と感じる部分を否定せず、違いを受け入れるコミュニケーションを意識すると、関係性が安定します。

💗 良い相性タイプ

相性度:良い

二人の性格がうまく噛み合い、考え方や行動パターンが自然にフィットするタイプです。毎日の会話でも共感できるポイントが多く、安心感を持って関われます。

ヒント:良い関係を保つために「二人の時間」と「お互いの個人時間」の両方を大切にするとさらに質が高まります。

💘 抜群の相性タイプ

相性度:抜群

性格の相性が極めて高く、お互いが自然体でいられる深い関係性。困難な状況でも支え合える強さを感じられます。

ヒント:この貴重な相性を長期的に保つために、どちらか一方の負荷が偏らないよう意識的に振り返る機会を作りましょう。
心理学的な背景: 性格相性診断の設計には、社会心理学・パーソナリティ心理学・対人関係論の研究成果を応用しています。中心的参照枠:
  • Costa, P. T., & McCrae, R. R. (1992)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧
  • Donnellan, M. B., Larsen-Rife, D., & Conger, R. D. (2004)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧

2恋愛相性診断

恋愛観・愛情表現の傾向から、二人の恋愛スタイルがどう噛み合っているかを診断 | 診断ページ →

🌱 違いが多いタイプ

一致度:低め

恋愛観や愛情表現の仕方にかなり違いがあり、愛情の出し方や受け取り方が噛み合っていない可能性があります。求める距離感にもギャップがあるかもしれません。

ヒント:まずはお互い「愛情をどう表現するか」を言葉に出して話し合うことから始めると、すれ違いが減っていきます。

🌸 すり合わせで良くなるタイプ

一致度:やや低め

基本の恋愛観は違う部分があるものの、歩み寄り次第で十分に良い関係に育つタイプ。お互いに関心を持って接する姿勢が見られます。

ヒント:違いを一方的に修正しようとするのではなく、「自分はこういう愛情表現が好き」を伝え合う対話がカギになります。

💗 かなり合っているタイプ

一致度:高め

二人の恋愛観が自然に近い状態。愛情の出し方・受け取り方が似ていて、無理なく相手に愛情を届けられる関係性があります。

ヒント:似た者同士だからこそ「無言でも通じる」状態を過信せず、定期的な言葉での確認を忘れずにいましょう。

💘 驚くほど調和しているタイプ

一致度:かなり高め

恋愛観・愛情表現・距離感まで、驚くほど深く一致している二人。互いに求めるものを理解していて、満足度の高い関係を築けます。

ヒント:とても相性が良いからこそ、小さな変化や気分の揺れを丁寧に見逃さない注意力を持つとさらに安定します。
心理学的な背景: 恋愛相性診断の設計には、社会心理学・パーソナリティ心理学・対人関係論の研究成果を応用しています。中心的参照枠:
  • Hendrick, C., & Hendrick, S. S. (1986)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧
  • Sternberg, R. J. (1986)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧
  • Hatfield, E., & Rapson, R. L. (1993)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧

3コミュニケーション相性診断

会話のキャッチボール・聴き方・意見の伝え方から、二人のコミュニケーションのフィット感を診断 | 診断ページ →

🌱 改善が必要なタイプ

会話相性:要改善

会話のすれ違いが多く、話し方や聴き方のスタイルに大きな違いがある状態です。伝えたいことがうまく伝わらず、小さなストレスが積み重なっているかもしれません。

ヒント:「聞いてほしい」のか「解決してほしい」のかを最初に伝えるだけで、お互いの会話の満足度が大きく変わります。

🌸 部分的に調整が必要なタイプ

会話相性:やや要調整

会話が噛み合う部分と噛み合わない部分が混在している状態。テーマや時間帯によって相性の良し悪しがはっきり出ます。

ヒント:「話が噛み合うテーマ」と「噛み合わないテーマ」を把握し、対話の時間とテーマを少しずつデザインしてみましょう。

💗 スムーズな会話タイプ

会話相性:良好

会話のテンポや深さが自然に噛み合い、聴いて話すのバランスが取れている状態。意見が違っても建設的に話し合えます。

ヒント:良好な会話を維持するために「相手の話を最後まで聴く」と「定期的に気持ちを確認する」を意識するとさらに安定します。

💘 最高の会話相性タイプ

会話相性:とても良好

深い対話も雑談も心地よく続く、会話を心から楽しめる二人。沈黙も気まずくなく、必要な言葉が必要なタイミングで届きます。

ヒント:この相性を保つには、新しいテーマにも一緒に興味を広げる好奇心と、相手が疲れた時には休む柔軟性が重要です。
心理学的な背景: コミュニケーション相性診断の設計には、社会心理学・パーソナリティ心理学・対人関係論の研究成果を応用しています。中心的参照枠:
  • Markman, H. J., Stanley, S. M., & Blumberg, S. L. (1994)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧
  • Christensen, A., & Heavey, C. L. (1990)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧

4ライフスタイル相性診断

休日の過ごし方・生活リズム・お金や家事の感覚から、日常生活のフィット度を診断 | 診断ページ →

🌱 すり合わせが必要なタイプ

暮らし:要調整

生活リズムや休日の過ごし方、家事やお金に対する感覚に大きなズレがある状態です。一緒に住むことを考えると調整項目が多いかもしれません。

ヒント:「絶対に譲れない部分」と「譲れる部分」をリスト化して話し合うことで、歩み寄りの土台が見つかります。

🌸 まずまずの相性タイプ

暮らし:まずまず

基本的な生活スタイルは似ている部分が多いが、いくつかの項目で小さな違いがある状態。意識してすり合わせれば十分に良好になります。

ヒント:週単位で生活スタイルを振り返り合う時間を作ると、小さなズレを大きな問題にしない関係性になります。

💗 良い相性タイプ

暮らし:良い

生活リズム、休日の使い方、家事やお金の感覚が自然に近い状態。一緒に暮らすことを具体的にイメージできる関係性があります。

ヒント:「程よく合わせる」と「自分の時間を守る」の両方を意識すると、無理なく長期的な暮らしを築けます。

💘 抜群の相性タイプ

暮らし:抜群

生活スタイルが驚くほど噛み合い、一緒にいて自然体でいられる二人。家事や時間の使い方も無理なく共有できます。

ヒント:暮らしが合うからこそ、「ふとした変化や気づき」を言葉に出して共有する習慣を持つとさらに絆が深まります。
心理学的な背景: ライフスタイル相性診断の設計には、社会心理学・パーソナリティ心理学・対人関係論の研究成果を応用しています。中心的参照枠:
  • Karney, B. R., & Bradbury, T. N. (1995)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧
  • Bodenmann, G. (1995)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧

5恋愛観マッチング診断

恋人に求めるもの・理想的な関係像から、二人の「恋愛観」の一致度を診断 | 診断ページ →

🌱 すれ違いが多いタイプ

一致度:低め

恋愛に求めるものや理想の関係像にギャップがあり、お互いの期待値が噛み合っていない状態です。正直な対話が少ないと不満が蓄積しがちです。

ヒント:「あなたにとって恋とは何か」「どんな関係が理想か」をそれぞれ整理し、言葉にして交換してみましょう。

🌸 すり合わせが必要なタイプ

一致度:やや低め

ベースは似ているが、一部のテーマ(距離感・頻度・将来像)でズレがある状態。定期的に話し合えば十分一致させられます。

ヒント:半年やおつき合いの節目に「最近お互い何を感じているか」を交換する時間を持つと効果的です。

💗 かなり合っているタイプ

一致度:高め

恋愛に対する基本的な考え方が近い二人。これから先のこと(住む・働く・家族)の認識も大きくずれません。

ヒント:近い考えを持つからこそ「自分はこう思うけど、相手はどう?」と確認することで認識の微差を埋めていけます。

💘 理想的なパートナーシップタイプ

一致度:かなり高め

恋愛観、関係のあり方、結婚・家族・将来像まで多層的に一致している二人。互いに求めるものが明確で、それを叶え合えます。

ヒント:同じ方向を向いているからこそ、生活の変化に応じて「これからどうしていきたいか」を定期的に再確認する対話が重要です。
心理学的な背景: 恋愛観マッチング診断の設計には、社会心理学・パーソナリティ心理学・対人関係論の研究成果を応用しています。中心的参照枠:

6カップル相性診断

二人の関係全体を振り返り、安定度・絆の強さ・将来の続けやすさを総合的に診断 | 診断ページ →

🌱 要注意シグナルありタイプ

安定度:低め

コミュニケーション不足や価値観のズレなど、関係の土台にいくつかの課題が見つかった状態です。今ある緊張感を放置すると深い溝になる可能性があります。

ヒント:小さなサインのうちに「何に負担を感じているか」を二人で率直に話し合う時間を作ることが必要です。

🌸 小さな不安ありタイプ

安定度:やや低め

基本的な絆はあるものの、すれ違いや不安のサインがときどき顔を出す状態。対処の仕方で良くなる段階です。

ヒント:「普段言えない小さな本音」を月に一度だけ交換する習慣を作ると、お互いの理解が一段階深まります。

💗 安定した良好な関係タイプ

安定度:高め

二人の間に安定した絆があり、安心して日常を共にできる状態。衝突も建設的に乗り越えられてきました。

ヒント:安定を保つために「ありがとう」「大変だね」のような日常的な肯定の言葉を意識的に増やすのがおすすめです。

💘 強い絆の関係タイプ

安定度:かなり高め

深い信頼と絆で結ばれた関係。困難な経験も二人で乗り越えてきた実感があり、未来を共に描く関係性です。

ヒント:強い絆だからこそ「なんとなくうまくいっている状態」を言葉にすることで、次のステージも一緒に歩み続けられます。
心理学的な背景: カップル相性診断の設計には、社会心理学・パーソナリティ心理学・対人関係論の研究成果を応用しています。中心的参照枠:
  • Acitelli, L. K., & Kenny, D. A. (2009)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧
  • Berscheid, E. (1985)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧
  • Karney, B. R., & Bradbury, T. N. (2000)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧

7趣味相性診断

休日の過ごし方・好きなこと・共有できるアクティビティから、二人の「ライフスタイルの重なり」を診断 | 診断ページ →

🌱 違いが多いタイプ

相性度:低め

休日の過ごし方や好きなアクティビティに大きな違いがあり、一緒にいる時間の過ごし方に迷うことがあるかもしれません。

ヒント:「相手の趣味を1つ体験してみる」「二人の新しい共有アクティビティを探す」のいずれかから始めてみると違いが面白い発見になります。

🌸 部分的に合うタイプ

相性度:やや低め

共通の興味と個別の興味がどちらも持つ状態。タイミングが合えば楽しい時間を過ごせます。

ヒント:共有できる趣味の時間を意識的にスケジュール化すると、二人の「楽しい記憶」がさらに増えます。

💗 かなり合っているタイプ

相性度:高め

休日の過ごし方や好きなことの方向性が近い状態。一緒に何かを楽しむハードルが低く、自然に予定が合っていきます。

ヒント:似た趣味を持つからこそ、あえて違うジャンルの体験に一緒に出かけると二人の幅が広がります。

💘 理想的な相性タイプ

相性度:かなり高め

趣味や休日の過ごし方が驚くほどフィットする二人。一緒にいるだけで楽しい時間が自然に生まれます。

ヒント:楽しい時間を共有できるからこそ、「二人の趣味」と「それぞれの趣味」の両方を大事にすることで関係が長続きします。
心理学的な背景: 趣味相性診断の設計には、社会心理学・パーソナリティ心理学・対人関係論の研究成果を応用しています。中心的参照枠:
  • Aron, A., & Aron, E. N. (1986)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧
  • Aron, A., Norman, C. C., Aron, E. N., McKenna, C., & Heyman, R. E. (2000)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧

8価値観相性診断

お金・家族・将来設計・仕事観など、人生の重要なテーマに関する「考え方の重なり」を診断 | 診断ページ →

🌱 大きな違いがあるタイプ

一致度:低め

お金、家族、将来設計、仕事など人生の重要なテーマで、考え方のギャップが大きい状態。早めにすり合わせをしないと後々大きな摩擦になります。

ヒント:「絶対譲れない一項目」を二人で挙げ、それだけは必ず話す時間と決めると話が前に進みます。

🌸 すり合わせが必要なタイプ

一致度:やや低め

コアの価値観は近くとも、細かな方針にズレがある状態。テーマを分けて話し合うことで十分一致させられます。

ヒント:年に一度「人生テーマ会議」を開く時間を作り、お互いの優先順位の変化を確認し合うのがおすすめです。

💗 かなり一致しているタイプ

一致度:高め

お金・家族・将来・仕事などの重要テーマで、考え方が近い二人。大きな決断も自然に協力できそうです。

ヒント:近い価値観を持つからこそ、年に数回は「変わらないつもりでも変化していないか」を確認し合えると安心感が保てます。

💘 驚くほど一致しているタイプ

一致度:かなり高め

人生の根幹に関わる価値観がほとんど一致している二人。長期的なパートナーシップを築くうえで理想に近い関係性です。

ヒント:とても価値観が近いからこそ、相手と異なる意見が出た時にも否定せず受け止める柔軟さを意識すると絆がさらに深まります。
心理学的な背景: 価値観相性診断の設計には、社会心理学・パーソナリティ心理学・対人関係論の研究成果を応用しています。中心的参照枠:
  • Rokeach, M. (1973)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧
  • 永田 夏来・大杉 直也(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧
  • Karney, B. R., & Bradbury, T. N. (2000)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧

9直感相性診断

二人のやり取りで感じる「直感的な心地よさ・サインの強さ」を総合判定する診断 | 診断ページ →

🌱 これからの二人タイプ

★☆☆☆☆

今はまだ二人の関係を直感的に判断できる段階ではないかもしれません。出会って間もない関係や、お互いを知らない部分が多い段階で出やすいタイプです。

ヒント:出会いの初期段階では直感は参考程度に。それより「会話を重ねて事実を知ること」が信頼の土台を作ります。

🌸 ちょっと気になるタイプ

★★☆☆☆

二人のやり取りにいくつかの好材料はあるものの、まだ明確な「直感の肯定」は得られていない状態。慎重に見極めていく段階です。

ヒント:気になるポイントは小さなサインのうちに出やすいので、行動パターンや会話の変化を優しく観察してみましょう。

💗 いい感じの手応えタイプ

★★★★☆

二人のやり取りから心地よい手応えが得られている状態。会話のテンポ、安心感、一緒にいる時の気分など、複数の要素が整っています。

ヒント:手応えが良い時期こそ「当たり前」にせず、小さな変化や感謝を言葉にすることで良い流れが続きます。

💘 運命感じるタイプ

★★★★★

二人のやり取りから強い直感的な心地よさを感じている状態。複数の場面・複数の瞬間で「この人だ」という手応えが得られています。

ヒント:強い直感を得た上で、二人の時間だけでなくお互いの家族や仕事など現実の文脈も丁寧に見極めていくのがおすすめです。
心理学的な背景: 直感相性診断の設計には、社会心理学・パーソナリティ心理学・対人関係論の研究成果を応用しています。中心的参照枠:
  • Mehrabian, A. (1971)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧
  • Swann, W. B., & Hixon, J. G. (1987)(「本サイトでの活用」詳細は引用文献一覧

9つの診断の横断的整理:3つの機能群

相性カテゴリの9つの診断は、それぞれが独立したツールでありながら、機能別に大きく3つのグループに整理できます。これらを理解することで、二人の関係性を多面的に把握できます。

① 個人特性群:二人の「土台」を読み解く

診断:性格相性診断 / 価値観相性診断 / 趣味相性診断

この3つは「二人の考え方や好みの根っこがどう重なっているか」を把握するための診断です。パーソナリティ心理学で広く研究されている性格特性(ビッグファイブ)、価値志向の構造(Rokeach 1973)、共有する活動が生む自己拡張(Aron & Aron 1986; Aron et al. 2000)といった枠組みを組み合わせ、変えにくい二人の土台を立体的に捉えます。表面的には問題がなくても、土台に大きなズレがある場合は、表面的なすれ違いの根底にこの3つのいずれかが見え隠れしていることがあります。

② 関係力学群:二人の「日常の力学」を読み解く

診断:コミュニケーション相性診断 / ライフスタイル相性診断 / カップル相性診断

この3つは「二人の関係が実際にどう動いているか」を読み解くための診断です。Markman et al.(1994)のコミュニケーション・パターン研究、Christensen & Heavey(1990)の要求・回避型相互作用、Karney & Bradbury(1995)の脆弱性・ストレス・適応モデル、Bodenmann(1995)の連帯的コーピング、そして Gottman & Silver(1999)の長期的幸福の7原則を背景に、二人の「毎日の暮らし方そのもの」を分析します。土台が良くても日常の力学が噛み合わないと関係は消耗します。

③ 恋愛観・直感群:二人の「心と直感」を読み解く

診断:恋愛相性診断 / 恋愛観マッチング診断 / 直感相性診断

この3つは「二人の恋愛観と直感的な心地よさ」を読み解くための診断です。Sternberg(1986)の愛の三角論、Hendrick & Hendrick(1986)の恋愛態度尺度、Murstein(1970)のSVRモデルといった恋愛スタイル研究の蓄積に加え、松井(1993)・立脇・和田(1994)といった国内の恋愛心理学研究も応用しています。直感相性診断は、表面的には測りにくい「二人でいる時の感覚」を多面的な指標で可視化する試みです。

推奨される組み合わせ

中村莉奈
恋愛心理学スペシャリスト / 公認心理師

相性診断を使う方にまずお伝えしたいのは、「相性には正解も満点も無い」ということです。相性は 多次元 で、性格・価値観・ライフスタイル・コミュニケーション・愛情表現・直感、それぞれが独立に測れる別々のレイヤーです。総合点が低く出ても「相性が悪い」ということではなく、自分たちが大切にしている領域にフォーカスして見直すヒントだと考えていただければと思います。

9つの診断の中で、心理学的にもっとも研究が蓄積されているのは「コミュニケーションの力学」と「関係満足度の長期予測」です。MarkmanやChristensen、Gottmanの研究が繰り返し示しているのは、関係の満足度を決める最大の要因は「基本的な特性の一致」ではなく「日々のコミュニケーションの有り様」だということです。相性診断の結果が思うようなものではなくても、適切な対話と歩み寄りで関係性は十分に育てられます。

また、パートナー選びの研究(Byrne 1971, Watson et al. 2004)は「類似性=良い関係」だけではなく、時に「適度な違いが関係を発展させる」ことを示しています。診断結果が示す「違い」は、時として互いを補い合う力になります。点数そのものよりも、「自分たちはどの領域で違いがあり、どの領域で似ているか」を知ることに使っていただけると、相性診断本来の意義が活きると思います。

相性は出会う前から決まっているものではなく、対話と歩み寄りで日々のうちに育っていくもの。診断は、その歩みを始めるための会話のきっかけにしていただきたいツールです。

本レポートが参照した学術文献一覧

  1. Acitelli, L. K., & Kenny, D. A. (2009). Mind the gap: The importance of dissimilarity in close relationships. Journal of Personality and Social Psychology, 97, 575-593.
  2. Altman, I., & Taylor, D. A. (1973). Social Penetration: The Development of Interpersonal Relationships. Holt, Rinehart & Winston.
  3. Aron, A., & Aron, E. N. (1986). Love and the expansion of self: Understanding attraction and satisfaction. Journal of Personality and Social Psychology, 51, 101-112.
  4. Aron, A., Norman, C. C., Aron, E. N., McKenna, C., & Heyman, R. E. (2000). Couples' shared participation in novel and arousing activities and experienced relationship quality. Journal of Personality and Social Psychology, 78, 273-284.
  5. Berscheid, E. (1985). Interpersonal attraction. In G. Lindzey & E. Aronson (Eds.), Handbook of Social Psychology (3rd ed., pp. 413-484). Random House.
  6. Bodenmann, G. (1995). A systemic-transactional conceptualization of stress and coping in couples. Swiss Journal of Psychology, 54, 34-49.
  7. Byrne, D. (1971). The Attraction Paradigm. Academic Press.
  8. Christensen, A., & Heavey, C. L. (1990). Gender and social structure in the demand/withdraw pattern of marital interaction. Journal of Personality and Social Psychology, 59, 73-81.
  9. Costa, P. T., & McCrae, R. R. (1992). Revised NEO Personality Inventory (NEO-PI-R) and NEO Five-Factor Inventory (NEO-FFI) Professional Manual. Psychological Assessment Resources.
  10. Dindia, K., & Canary, D. J. (1993). Definitions and theoretical perspectives on maintaining relationships. Journal of Social and Personal Relationships, 10, 163-173.
  11. Donnellan, M. B., Larsen-Rife, D., & Conger, R. D. (2004). Personality, family history, and competence in early adult romantic relationships. Journal of Research in Personality, 38, 267-279.
  12. Gottman, J. M., & Silver, N. (1999). The Seven Principles for Making Marriage Work. Crown.
  13. Hatfield, E., & Rapson, R. L. (1993). Love, Sex, and Intimacy: Their Psychology, Biology, and History. HarperCollins.
  14. Hendrick, C., & Hendrick, S. S. (1986). A theory and method of love. Journal of Personality and Social Psychology, 50, 392-402.
  15. Karney, B. R., & Bradbury, T. N. (1995). The longitudinal course of marital quality: A review of theory, methods, and research. Psychological Bulletin, 118, 3-34.
  16. Karney, B. R., & Bradbury, T. N. (2000). Attributions in marriage: Predictors or more than just predictors? Journal of Personality and Social Psychology, 78, 181-193.
  17. Markman, H. J., Stanley, S. M., & Blumberg, S. L. (1994). Fighting for Your Marriage: Positive Steps for Preventing Divorce and Preserving a Lasting Love. Jossey-Bass.
  18. Mehrabian, A. (1971). Silent Messages. Wadsworth.
  19. Murstein, B. I. (1970). Stimulus-Value-Role: A theory and theory of marital choice. Journal of Marriage and the Family, 32, 465-481.
  20. Reis, H. T., & Shaver, P. (1988). Intimacy as an interpersonal process. In S. Duck (Ed.), Handbook of Personal Relationships (pp. 367-389). Wiley.
  21. Rokeach, M. (1973). The Nature of Human Values. Free Press.
  22. Sternberg, R. J. (1986). A triangular theory of love. Psychological Review, 93, 119-135.
  23. Swann, W. B., & Hixon, J. G. (1987). To cross or not to cross: On the purgatory of the partner's similarity-attraction hypothesis. Journal of Personality and Social Psychology, 53, 635-644.
  24. Watson, D., Klohnen, E. C., Casillas, A., Simms, E. K., & Haig, J. (2004). Match makers and deal breakers: Analyses of assortative mating in newlywed couples. Journal of Personality, 72, 1029-1068.
  25. Wood, J. V., & Eagly, A. H. (2002). A transport of passion: The linking of love and identity. Personality and Social Psychology Review, 6, 107-110.
  26. 永田 夏来・大杉 直也「若者における恋愛と結婚研究の動向」『家族社会学研究』44, 77-89.
  27. 松井 豊(1993)「恋愛行動の段階と恋愛意識」『心理学研究』64(5), 335-342.
  28. 松井 豊「青年の恋愛行動の構造」『社会心理学研究』33(3), 355-367.
  29. 立脇 洋介「異性交際中の感情と相手との関係性」『心理学研究』78(3), 244-251.
  30. 和田 実(1994)「恋愛に対する態度尺度の作成」『実験社会心理学研究』34(2), 153-164.

和文文献(日本心理学会等の論文)も参照しており、詳細は引用文献一覧に掲載しています。